私の下から聞こえて来る
乱れた呼吸
私から与えられる
苦しさも辛さも
快楽として受け入れてしまう
人としての尊厳を
失ってしまったお前。
二人だけの空間で
私の視線と
お前の視線が
対等に並ぶということはない。
お前は常に私の下。
その場所がお前のあるべき所。
そしてお前の欲する居場所。
そこに在るだけで
蕩けただらしのない表情を浮かべるお前。
目を見つめながら
蝋が溶けるのを待つ。
少しずつ傾けていく。
美しく揺れる炎と
荒くなっていくお前の呼吸に
私の口角が上がっていく。
はたた、と肌に堕ちる
その熱に身体を振るわせるお前。
「熱い?」
「熱いです。
熱いけど気持ちいいです。」
「そう。」
どろっとした加虐心が
身体の芯のほうで湧き上がる。
滴る蝋を
お前の敏感なところへと
這うように落としていく
息はどこまでも乱れているのに
目の奥が蕩けて揺らぐ。

けど、これでは
まだまだ足りないね。
人ならざるものとして扱われるには。
「ちゃんと持ってないと
灰が落ちるからね。」
そう言って灰皿を
両手で持たせる。
そして、私は
煙草を吸いながら
また蝋燭に手を伸ばす。

どんなに熱くても
灰皿だけはちゃんと持っていないといけない。
だってお前には
私に好きなように使われる
モノとしての存在しか許されていないんだから。
ほら、もっとちゃんと
その役目を存分に果たして
私に可愛がられるように立ち振る舞いなさい。

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そうそう、そのまま
いい子の君はその指で
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